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challenge!!

By SAYO

 

滞在場所:ニューヨーク州

滞在期間:2012年9月~現在

 

現地の現状を教えてください

―私の住んでいる地域にはさまざまな人種がの人が住んでいます。日本人も多く住んでいて、ショッピングモールに行くと日本人を多く見かけます。治安も経済的な面でも問題はないと思います。

 

現地でどのような活動をしたか・どういった理由で滞在したかを教えてください

―通っている高校は、日本にある大学の付属高校なので、生徒のほとんどは日本人です。

ですが、全員が日本語をペラペラと喋られるわけではなく、日本以外の国に住んでいた期間が長い人は英語を話すほうが得意です。日本、アメリカはもちろん、ロシア、ブラジル、中国など、様々な地域で育った生徒が集まります。学校では寮生活をしています。日常会話のほとんどが日本語です。ですが、部活動などのコーチは英語を喋る現地のコーチがほとんどです。

 

現地でどのような人と触れ合ったか教えてください

―第9学年の時、学年全員で現地の学校を訪問し、そこの生徒と交流するというプログラムがありました。向こうも私たちがあまり英語を喋れないことを知っているので温かく迎えてくれました。そのプログラムで英語を話すことに少し自信が持てるようになりました。そこで出会った友達とは今でもFacebookで交流があります。
また、休日は町にでかけ、現地の人と直に触れあう機会ができます。タクシーの運転手の方はヒスパニック系の人が多いです。日本語に興味を持っている運転手の方は、私達が乗車すると「コンニチワ!」とフレンドリーに話しかけて下さいました。また、あるお店に行ったとき、別れの時に「さようなら」と言って下さったという時もありました。私は相手が他の店員の方とスペイン語で話しているのを聞いていたので、学校のスペイン語の授業で習った 言葉を使って「¡Gracias!(ありがとう)」と返しました。そうすると向こうは笑顔で「De nada(どういたしまして)」と返してくれて、とても嬉しくなりました。
2013年のThanks givingの時にはホームステイに行きました。ホストファミリーの家には沢山の親戚の方がいらして、一緒に食事を楽しみました。また近所の方もいらしたのですが、その方は日本にいたことがあるらしく、日本のことで盛り上がれたのが印象に残っています。

 

現地で感動したこと・驚いたことはなんですか?

―私は秋シーズンにサッカーをやっているのですが、第9学年の時から毎年対戦している学校のコーチに「君はいつまでいるんだい?」と言われたので、「今年が3年目だから来年が最後だよ」と言ったら、「君は11年生なのか!?」と驚かれました。自分の実力を認めてもらえたみたいで嬉しかったです。
また、私は春シーズンにはソフトボールをやっています。バッターボックスに入る前には必ず審判と投手にお辞儀をしてから入るようにしているのですが、そうしたら守備につくまえに,「あのお辞儀の意味は何なんだい?」と審判に聞かれたので、「皆への尊敬の念を見せているんだ」と言ったら、とても嬉しそうにしていました。その試合に勝利した後、審判にお礼を言ったら、お辞儀して「おめでとう」と言って下さいました。

 

現地での活動を通して学んだことはなんですか?

―ニューヨークでの生活を通して、他の言語を話す人と話す勇気が持てたと思います。例え分からなくても自分の考えを伝えようという気持ちが持てるようになったと思います。
2014年の4月にワシントン州で開かれた、アメリカの高校生のための日本のクイズ大会が行われ、そこにボランティアとして参加させていただきました。日本語を高校で学んでいるアメリカの高校生が一堂に集まり、2日にかけて大会が行われました。1日目の夜、私はテキサス州から来た3人と同じ部屋に宿泊しました。日本語を頑張って話そうと努力していて、私も見習わなければと思いました。私達日本人だけでなく、他の国の人々も母国語ではない言葉で話す挑戦をしているのだと学ぶことができました。
また、日本だけの視点ではなく、"世界の中の日本"という視点を持てるようになりました。学校の授業は日本語と英語両方で行われます。第10学年のときには、世界史を英語、日本史を日本語でやりました。日本でこのようなことが起こっていたとき、世界ではどのようなことが 起こっていたのか、考えるようになったと思います。私は今、アメリカ史とアメリカの政治の授業を英語で受けているのですが、日本とアメリカの政治の仕組みを比較したりして、より"世界の中の日本"という考え方を強められたと思います。

 

これから世界に羽ばたこうとしている中高生へのメッセージ

―最初は戸惑うことが多くて、大変かもしれません。泣きたい気分になったり、イライラした気分になることもあるかもしれません。ですが、あなたの状況を分かってくれる人は必ずいるはずです。もうダメだ、と自分で決めつける前に、少しでいいので挑戦をしてみて下さい。現地の人に話しかけてみる、現地の言葉の本を読んでみる。何でも大丈夫です。苦しい時期もいつかは必ずあなたの糧となり、あなたを何倍も強くしてくれます。それを信じて行動してみて下さい。きっ と何かが変わるはずです。
あと、笑顔を忘れずに。笑顔は人を笑顔にし、自分の気持ちも明るくしてくれます。あなたの笑顔で高い壁もぶち壊していって下さい。

 

 

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