美しい歴史の街
By 名無しさん
滞在国:ポーランド
滞在期間:3年間
学年:高校2年生
現地の現状を教えてください
―現状としてあげられるのは、都市の近代化。数年前にユーロカップの開催地になってから、ワルシャワの中心部は大幅にリニューアルされ、整備が行われたそうです。
前は社会主義国家であったこともあって、その名残は色々とあります!(シンプルを極めた建物、やけに安い交通運賃、法律など…)
歴史的にさまざまな背景があるので、ブラックツーリズムの国としても今では有名だと思います。例としてあげられるのはアウシュビッツ。
逆に、日常の生活に過去が埋もれていってるのでは?と感じたときもあります。WWII時にユダヤ系の人々が収容所に行く前に住まされていたワルシャワゲットーの壁は、今では公共団地の敷地内にぽつんと存在していて観光客は気づきもしない、という例もあります。
宗 教の傾向としては、今ではほとんどのポーランド人がカトリックだそうです。(88%)もちろん、ホロコーストによって多くのユダヤ教信者がいなくなってし まったという背景があります。住んでいた際ワルシャワ市内にあるユダヤ系ポーランド人の墓地に行ったことがあって、WWII時にナチスによってボロボロに くだかれたお墓が残っていたりしたのがとても印象的でした。
現地でどのような活動をしたか教えてください
―親の転勤についていくという形での滞在です。
現地でどのような人と触れ合ったか教えてください
―現地のバレエ学校に通いました。(ポーランド語しゃべれない)
現地で感動したこと・驚いたことはなんですか?
―ワルシャワの旧市街は18世紀に建てられた建物がほとんどで、世界文化遺産にもなっているのですが(綺麗だからググってみ)
実はWWII時に全て焼かれてるんです。しかしこの風景を愛していたポーランド市民たちが復元しようと試み、18世紀ごろに描かれた街の風景画をもとに落書きまで復元されているのです!
現地での活動を通して学んだことはなんですか?
―ポーランドでの暮らしたことによって、学んだことというより、歴史に興味を持つようになりました。街にでると、ゴロゴロ面白い歴史的背景が転がっていたので…学校の歴史の授業も一年間ずーとホロコーストのユニットで、こんなこと日本では絶対ないだろうなって思いました。
これから世界に羽ばたこうとしている中高生へのメッセージ
―私は留学しようと思ってポーランドに行ったわけではないので、バレエ習っていなかったら現地の人との交流が一切ないような暮らしをしていました。
でもこうして帰国してみると、バレエのときの現地の子たちとの交流が一番ポーランドらしい思い出だったと思います。
まともなメッセージじゃなくて申し訳ないんですけど、とにかく「海外に行った!」だけで満足しないことだと思います。現地の人々、歴史、文化に触れ合うことが帰国後一番思い出として残るし、自分に影響を与えるものだと思います。